飼い方Q＆A

個体はどれでもいいの？
選ぶポイントは手や木にしっかりとしがみつけるか？腹部など大きな穴が空いていないか？足などが切れたりしていないか？野外採集品はいつから活動していたか分からず、寿命もわかりません。体にキズがついているものもあるが、元気であればほとんどは大丈夫。足が切れている虫でも元気であれば産卵にはあまり影響はないと言われています。
飼育用品を揃えよう
＜必ず必要なもの＞
◆昆虫マット・・・
◆材の破片や止まり木・・・
◆昆虫飼育ケース・・中・大型ケースは何匹かまとめて飼育ができ、薄型容器は幼虫の活動が観察できて人気がある。
産卵セットまで考えた場合、大サイズがおススメ。
◆昆虫ゼリー・・・
◆エサ皿・・・なるべく大型でしっかりしたものを選ぶ
＜あると便利なもの＞
◇マットプレス・・産卵セットのマットを固く詰めるときに使用。

交尾をさせよう
羽化して間もない成虫は、まだ成熟していないので交尾・産卵ができません。だいたい羽化から２～３週間後が目安になりますが、しきりにケース内を動き回ったり、エサに食いつくようになればほぼ成熟しています。購入した昆虫が野外採集品の場合、ほとんどは野外で交尾が終わっています。交尾が終わっているかどうか心配なら一度交尾をさせましょう。飼育昆虫の場合は交尾をしないと産卵しません。
産卵セットを組もう
野外では腐葉土や堆肥の中に産卵します。飼育の場合はショップで販売されている発酵マットを用意します。販売されているマットはそのままでは水分量が適切ではありません。手で握ってみて形が崩れない程度の水分量に調節しましょう。マットの下３分の２は固く詰め、上３分の１は柔らかく詰めるのが理想です。木製のマットプレスを使うのがお勧めです産卵セットには交尾が終わったメスだけを入れます。オスを入れると産卵を邪魔することがあるからです。
卵を取り出そう
早いと産卵セットを組んだ当日から卵を産み始めます。卵はちょっとしたショックでも割れてしまうことがある為、専用のスプーンやピンセットを仕様するとよいでしょう。適当な容器に産卵に使ったマットを入れ、そこに小さい穴を空けて卵を入れておきます。
卵から幼虫になる期間は個体温度により異なります。幼虫は産卵セット内のマットを食べて育ちますので幼虫になるまで２～3か月待ってからケースをひっくり返してみるのもよいと思います。

幼虫を飼育しよう
マットは産卵時と同じくらいに水分調節をして乾燥に気をつけ、たまに霧吹きをしましょう。幼虫は一つのケースに複数を入れてもあまりケンカをしません。小さい幼虫は１～２齢幼虫、大きい幼虫は３齢幼虫で脱皮を繰り返し大きく成長します。幼虫が大きくなれば容器を大きいものに移し替えたり、マット交換が必要になります。幼虫のフンが目立つようになってきたらマットを交換しましょう。

オス・メスの見分け方
オス（♂）腹側の腹端付近に１ｍｍ程度のキズのような模様がある。メス（♀）オスの幼虫にあるような小さなキズがない。
カブトムシとクワガタとの違い ・カブトムシ幼虫-頭部は濃い赤茶色で、表面がゴツゴツしている。お尻は毛深くて校門が横一文字になっている。
・クワガタムシ幼虫-頭部は黄色～オレンジ色で、表面はツルっとして光沢がある。お尻は毛が少なく、校門は縦になっている。
サナギになる準備
成虫になる前段階がサナギです。この時期が近づくとサナギになる部屋『蛹室』を作ります。蛹室は壁面を利用して作ることが多いので、きれいに作った時はサナ成虫になるシーンを観察することができます。種類により蛹室を縦や横に作る。蛹室を作るともうエサは食べない
蛹化（ようか）
蛹室を作って数週間するといよいと蛹化が始まります。この蛹化の瞬間が、一番デリケートな時期です。
羽化（うか）
蛹か成虫に脱皮することを羽化と言います。羽が完全に固まるまで数日かかるのでさわらないようにします。
成虫の飼育の注意点
乾燥に注意。
飼育ケースは日陰に置く。
エサを切らさない。